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 ザボエラは唇を奪われて呆然としているマァムの服をシャツごと胸上までまくりあげた。
「いやァ!」
 マァムの声が悲しげに響き、白い乳房がプリンと顔をのぞかせた。
「けっこううまそうなオッパイじゃ」
 ひと目見ただけで、ザボエラは相好を崩した。剥きだしになった乳房は思った以上の美乳だった。
「かなりのデカパイじゃな。毎晩ベッドの中で自分で揉んでるんじゃろ、えっ」
「そんなことしてないわ!」
 ザボエラの挑発に、マァムはムキになって反論した。
「ふっ、嘘をつくな。毎晩揉んでるからこんなにでかくなったんじゃろ、このスケベ女が」
 ザボエラは双の乳房をギュッと握った。
「ううっ、ほんとにそんなこと…」
 掌に余るほど大きな乳房は、概して大味なものが多いが、マァムのものは掌に吸いついてくるような感触といい、圧力を跳ね返してくる弾力といい食指をそそるものだった。
「あっ、いやァ……やめてっ…!」
 ギュッギュッと揉みしだくと、マァムは悲鳴がかった声で訴えた。

 せせら笑いながら、ザボエラは強弱をつけて執拗に揉みたて、乳首に舌を押しあてた。
「あっ!……」
 マァムはピクッと上半身を震わせて小さな悲鳴をあげた。恐怖と屈辱と羞恥ですくんでしまい、乳暈にひっそりと埋もれてしまった乳首を掘り起こそうと、ザボエラは丹念に乳頭に舌先を這わせ、ぺろぺろと卑猥な感じに舐めたてた。
「あーっ、やめて、やめてえ」
 上半身を揺すりながらマァムは泣き声で訴えた。危険なものを感じ取っていたのである。
 ううっ、こんなことって……。
 執拗なまでに乳頭を舌先でつつかれ舐められながら、乳房を揉みたてられるうちに、マァムは少しずつ感じはじめていたのだ。
 密かにザボエラに媚薬を仕込まれたマァムの身体は、ザボエラの淫らな責めに反応して抑えがきかなくなっていた。
 あ、うっ……なに、なんで、なんなのこの感覚は!?……
 じわーっと湧きあがってくる快感を、マァムは自覚することができないでいた。
 しだいに気持ちよくなってきたのは事実なのに、そのまま額面通りに受け取ることができないのだ。
 敵に凌辱を受けて、どうして!?……
 卑劣な敵に縄で縛られたまま辱しめを受け、乳房を揉まれ乳頭を舐めたてられているという状況の中で、気持ちよくなるはずがない。マァムはそう思いたかったのである。
 しかし、理性と感性はまったくの別ものなのである。自分の心がどう否定しようとも、肉体は勝手に先を行ってしまったのだ。
 体が疼くような甘美なうねりを信念だけでとめる術はなかった。
 抵抗しつづけようとする心の留め金がはずれたとたん、それまで乳暈の中に隠れていたピンクの乳首が恥ずかしげに頭をもたげたのである。
「やめてと言いながら、乳首をビンビンにしおって。口ではきれいごと言っても、結局は救い難いスケベ女じゃ、おまえは。正義の使徒が聞いてありれるわい」
「でも……わたし…」
 現実が露出しても、マァムはまだ否定しつづけた。自分がそんないやらしい女だとは絶対に信じたくなかったのだ。
 どうして、どうしてなの?……
 いやだ、いやだと思っているのに、乳首が硬直してしまったことが自分でもわからないのだ。
 マァムは泣きだしそうな顔になった。堂々と反論できない自分が情けないのだ。どう言い訳しようと、乳首が立ってしまったことは事実なのだから。
 後手に縛られ、服をまくりあげられた惨めな姿で、卑怯な敵に乳房を揉まれ乳首を吸われている。そんな屈辱のなかで乳首を勃起させてしまった自分が情けない。
「いくら否定しても、現実とはこういうもんじゃよ。ギェッヘッヘ」
「わたし、そんないやらしい女じゃ……あっ」
 マァムはピクッとのけぞった。露出したピンクの乳首を、ザボエラの唇で挟みつけられたのである。
 挟んでおいて、ザボエラは上下の唇でくにくにと揉みたてながら舌先で乳首を舐めまわした。
「あ、いやァ……やめてえ……」
 口では否定し悲鳴をあげているのに、マァムの肉体はザボエラの責めに反応し硬直していた。それどころか、
 あっ、ううっ……気持ちいいーっ!……
 快感が全身にひろがり、いつの間にか下半身の筋肉も緩んできたのである。
「ああっ、いや、いやァ……」
 心でも体でも自分では否定しているのに、秘孔の奥が緩んで、快美さを表わすねっとりとした蜜液がトロトロと流れだしてきた。
 豊満な乳房を執拗に揉みたてながら、ザボエラは舌先を震わすようにして、愛らしいピンクの乳首を嬲りつづけた。

「お願いだから、もうやめて…」

 ピクッと上半身を震わせてマァムは哀願した。
「そうかそうか。それじゃやめてやることにしようか」
 拍子抜けするほどあっけなく、ザボエラは乳房から手を離し、乳首から舌を離した。
 よかった……。
 マァムはほっと吐息をもらして安堵したが、これが終わりではなく、新たな凌辱のはじまりであることを察知してはいなかった。


地底魔城の惨劇の巻 第一章
●地底魔城の惨劇の巻 第二章
地底魔城の惨劇の巻 第三章
地底魔城の惨劇の巻 第四章








 戦いに敗れたマァムは、ヒュンケルに地底魔城の牢に縄に縛られて監禁されていた。
 なんとか縄をほどこうとしていたマァムの前に、牢の中にうっすらと影があらわれた。やがて影ははっきりとし、小柄な魔族が現れた。
「ぎぇっへっへっ、あの小僧も物好きじゃな」
 それは、ヒュンケルに叩き出されたはずのザボエラであった。
「だ、誰っ…?」
マァムは突然の魔族の出現に身構えた。

「ヒッヒッヒ、お前を辱めればあの小僧が悔しがると思ってな。」
 そういってザボエラは、縄で拘束された美少女を、にやにやと眺め視姦した。服の上からでもわかる胸の隆起とミニスカートからのびる足が艶かしい。
 マァムはザボエラの怪しい視線を避けようと体を逸らすが縛られているため動くことができない。

「詫びの品としては最高じゃ」
 体をくっつけるようにして並んで、肩に手をまわして引きつけた。
「近寄らないで。」
 マァムは突然のザボエラに触れられて身構えた。
「まだなにもしてないじゃろうが。人質のくせにわしにいちいち指図するんじゃない!」
 そういってザボエラは、服の上からギュッとマァム胸のふくらみをわしづかみにした。
 ギュッギュッと強弱をつけながら、ゆっくりとした手つきで、嬲るようにマァムの乳房を揉みしだく。
「いやァ、何するのやめてっ!」
 マァムは喉に絡まったような声をあげて体をよじった。ショックだった。布地越しとはいえ不意に魔族に胸を揉まれたのである。激しい驚きに見舞われるのも当然だろう。
 服越しとはいえ、掌に伝わってくる感触は上々で、ザボエラは満足げな笑みを口もとに浮かべた。
 なかなかいい胸じゃ、この娘は……。

「あっ、いやァ、やめて…」
「指図するなと言ったはずじゃぞ。人質を、どうしようと勝手じゃろ。揉みもみしようが……」
 わざとらしく荒々しく揉みたてておいて、
「接吻しようが」
 ザボエラはいきなりマァムの体を横倒しにし、顔を押しかぶせるようにして唇を重ねた。
「うっ……」
 呻く間もなく、ヌルッとした舌先が口中に押しこまれ、マァムの体はピクッと震えた。
 唇を閉じ歯を噛みしめる暇もなかった。胸の隆起を揉みたてられて、そのことに気を取られている間に、あっという間に唇を奪われてしまった。
 舌先が絡め取られて嬲りつくされ、唾液がトロトロと口中に送りこまれてきた。
 ううっ、いやァ、汚い……。
 マァムは顔をしかめた。
 薄汚い魔族の舌を口中に押しこまれてしまったのだ。しかも、眉をしかめたくなるような汚辱の唾液を口の中に送りこまれているのである。
 いや、いや……汚いわ……。
 そう思いながらも、ぴったりと唇を塞がれている息苦しさに耐えきれず、マァムは大きく息を吸いこんで喉もとを緩めた。
「うっ、うぐぅ……」
 ごくごくっと音をたてて、屈辱の汚濁を呑みこんでいった。
 続いて舌先がザボエラの口中に吸いこまれた。
 ヒッヒッヒ、なかなかの美味じゃ……。
 ぽってりと肉厚で、ねっとりとした美少女の舌を口中に含んで、ザボエラは有頂天になってチュウチュウと吸いたてた。
 甘い香りと味が口いっぱいにひろがり、ザボエラは満足そうに目を細めて嬲りつくす。

「ぎぇっへっへっ、おまえみたいな小娘にわしの陵辱に耐えられるかの~」
 ザボエラが唇を離すと、ねっとりとした唾液が淫らに糸を引いていた。
 ザボエラは接吻と同時に体内で調合した媚薬をマァムに飲み込ませていたのが、マァムにはそんなこと知る由もなかった。
 ザボエラの辱めはまだほんの序章にすぎなかった。


●地底魔城の惨劇の巻 第一章
地底魔城の惨劇の巻 第二章
地底魔城の惨劇の巻 第三章
地底魔城の惨劇の巻 第四章



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